「深く、せまく」から「さらに深く、より広く」へ

2014.06.06
「深く、せまく」から「さらに深く、より広く」へ

少し前に予約/お問い合わせフォームの仕事をした。

実績としてサイトは紹介できないので、
制作の時にこだわった点を備忘録的にこのブログに書いておく。

ユーザー側の機能としては、

■カレンダー機能
データベースと連携したカレンダーが表示され、
予約日に空きがあれば予約できる仕組み。

■予約機能
フォームに登録すれば、
その内容がデータベースに登録される。
基本的には普通の予約フォーム。

こだわったのは、その後。
管理側のオペレーションを円滑にするための管理画面。

ユーザー目線と言うけど、
こと、更新作業や管理作業に関していえば、
更新作業をするクライアントもユーザーだ。
ここに気づいていな制作者も多い。

この「まだ気づく人の少ない小さなビジネスポイント」
ブルーオーシャンとまではいかない、
小さな小さなブルーパドル(水たまり)。
この着眼点は以外と大切だと思っている。

実際の制作は、更新作業をするためのアプリをイメージした。
できるだけ少ないアクションですべての機能が使え、
画面遷移が完結するニューインターフェースをデザインし、
コーディングし、システムを組み込んだ。

全体的なシステムはPHP+MySQL+Javascriptで構築。
フロントエンドでも、カレンダーに予約日の空きなどを、
設定するため、データベースと連携させるPHPを開発。
そこから先はJavascriptで表示系の制御。
自分の持っている技術をうまく組み合わせられたかと思うし、
こだわったものができたと思う。

単なる予約フォームではなく、そこに付加価値を付ける。
できるだけ、他とは差別化をつけていかなければならないこの業種。

どんな付加価値をつけるかがそれぞれの課題となっている。
今回は、発想を逆転させ、予約フォームではなく、
管理画面にフォーカスして提案とした。

ただ、その付加価値がいつも同じでなくても良いと思っている。
付加価値 = 強み
ではなく、
強み = 付加価値の引き出し
という考え方だ。

案件や求められるものによって付加価値はその都度考えていけばいい。
毎回同じことが求められるものでもない。

デザインの価値はその汎用性にあると思う。
すべての考え方に応用ができるのだ。

そして、デザインはデザイナーだけのものではない。
デザインの広義には
「必ずしも解が一つでない課題に対して、
種々の学問・技術を利用して、実現可能な解を見つけ出していくこと」

という言葉もある。

例えばマークアップエンジニアが「ここのボタンの動き、
こうしたほうが分かりやすいと思ったのでこうしました」。
といったこともデザインしているのだ。

より良いものを作るために考え、工夫し、答えを出すこと。
それをグリュックではデザインと考える。

さらに、ビジュアルのデザインから、システムのデザインまで。
Webに限らず、デザインはコミュニケーションの手段なのだと思う。

デザインを使って、ユーザーとどういうコミュニケーションがしたいのか。
驚かせたい、楽しませたい、理解させたい、売りたい、色んなコミュニケーションがある。
その手段として、グラフィックを使ったりシステムを使ったり、人を使ったりと、
幅広く知恵を絞り出しコミュニケーションのかたちや流れを作っていく。

そこには人それぞれのやり方があるだろう。

その中で、
デザイナーと名のつく職種の我々は「深く、せまく」から
「さらに深く、より広く」へと、進んでいくことを求められている。

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