確定申告。

2013.03.15
efish

フリーランスというかたちで働くようになってから、一年。
グリュック平成24年分の確定申告の計算がやっと終わった。

前にもブログに書いたのだけど、
Re:designの渡辺さんから「税理士さんに頼んだほうが良い」という話を聞いて、
自分の経験に照らし合わせてみても、企画は企画のスペシャリスト、デザインはデザインのスペシャリスト、
FlashはFlashのスペシャリスト、コーディングはコーディングのスペシャリスト、
それぞれのスペシャリストを組み合わせて良いものができる。※プロジェクトの予算もあるが。。。
と分かっていたので、税理士さんに頼むことにした。

まずはじめに、会計にかける予算は概算で月1万ぐらいに設定し、
ネットでぐるーっと調べて、東京都会計事務所紹介パートナーというサイトにメールを送った。

さっそくアポをとり、東京都会計事務所紹介パートナーの方と税理士さんがやってきた。
税理士さんは話し好きなおじいちゃん先生で、ねこの話とうさぎの話をずっとしていて、
その日は仕事の提出があったので、ちょいちょいと脱線した話を戻して、
また脱線しての繰り返しだった気がする。。。

話はつきず、会計とは何か? 黒字経営者とは? 税務署が来た時の対応とは?
こんな節税テクニックもあるよというようなことまで聞いていた。
「経営者も会計を分かっていないと駄目なんですよ」と静かに熱く語る姿は、金八先生を彷彿とさせた。

その時思ったのは、この先生は信用できる! という単純なことではなく、
世間話の時と、仕事の時の目の違いというか、こう、「俺は仕事が好きなんだオーラ」があるということだった。

正直、その頃はフリーランスでの孤独な作業が続く中、色々疲れていた時期でもあったので、
仕事に燃える人の熱に触れて、ちょっとやる気が刺激されたのを覚えている。
人と会うと、いつも力を貰える。

とにもかくにも、このおじいちゃん先生にグリュックの会計は全て任すことにしたのだが、
ずっと世間話ばかりだったので、何となく契約はどうとか、そこらへんは曖昧のまま、会話は進む。
そして、とりあえず自分でも開業届を出していたのだが、色々と話をして修正する箇所などがあり、
「開業届、源泉所得税の納付期限と納期の特例の申請、諸々必要なものを作成してまた来ます」
と言われ、その日は解散した。

いつからお金が発生するのかも、曖昧だった気がする。(笑

数日後、今度はおじいちゃん先生が一人でやってきた。
「今日は一人だったので、道に迷ってしまって」とおじいちゃん先生は、今回もニコニコと世間話を始めた。
書類を確認してハンコを押したり、色々と疑問に思っていたことなど相談したりした。
※疑問はあらかじめまとめておいたら便利だった。

その後は、毎月一度、弥生会計に入力した帳簿をメールで送り、その帳簿の領収書を郵送する。の繰り返し。

最初は弥生会計もおそるおそる使っていたけど、
途中から「これも所詮パソコンのソフトじゃないか。・・・というかよく考えてみたら単に高機能なお小遣い帳じゃないか!」
と気づき、気合いを入れ、機能を洗い出し、よく使う項目を最初の一文字でポンとでるように登録しまくりし、
「どれだけ帳簿作業のスピードアップができるか!」に挑戦し始めるようになった。
・・・のちの弥生会計マスターである。

そうして学んだのが、結局のところ会計作業にとられる時間が一番のコストだということ。
特に個人的には「これは経費にできるのか?」「確定申告ってどうやるんだろう?」と悩んだ場合、
時間的にも精神的にも負担が大きい。
この一年、税理士さんに頼んでその負担が軽減することで、
その分、営業や新しい技術の習得に励んだ方がよっぽど建設的だった。

最初に税理士さんから話を聞いただけでも、すごくためになったと思う。

金額的に考えてみても、「自分で白色申告」、「自分で青色申告」、「税理士さんに頼んで青色申告」した場合、たとえば所得金額600万円であれば、
・「自分で白色申告」より、「自分で青色申告」したほうが、だいたい所得税が13万円得をする。
・「税理士さんに頼んで青色申告」した場合、税理士報酬を月1万円と仮定して1年合計12万円なので、「自分で白色申告」より1万円の得である。

金額だけ見ると1万円しか得ではないように思えるが、
それ以上にさきほども書いたような時間的、精神的なコストを考えると、
だんぜん税理士さんに頼んだほうがおすすめだ。
何かあった時に気軽に相談したり、質問したりできる気楽さ、
今後、法人化する際などの相談やアドバイスも受けられる。

フリーランスにとってそういった心強さがありがたい。

今後の事業の展望や金銭的余裕との兼ね合いにもなるが、
事業が順調であれば会計の時間を他の時間にあてて、事業を拡大していくのも手だと思う。
逆に、確定申告までを自分でこなし、10万ほど節約するのも手だ。

僕は会計にもすごく興味があり、勉強したいと思っていたので、
今期はすべてを税理士さんに頼むより、確定申告だけを頼むことでコストを落としつつ、
作業として自分で帳簿を付けることで、お金の流れや会計の知識が学ぶ、という方法をとった。
この方法は以外と会計の楽しい部分だけを体験している気がする。

※写真は内容とは関係のない京都鴨川沿いのカフェ「efish」。ちょうど去年税理士さんと出会う頃の写真を探してきた。

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